桑の木伐採
jpolaris71今回のご注文は桑の木の伐採になります。
今まで低い位置の枝の広がりは
地主さんが木に登って枝打ちしていたそうですが
上に伸びた部分は高過ぎて
ご自身での伐採はリスクがあるということで
ご注文いただきました。
確かに４～５ｍ位の位置で切った跡がありますね。
ただ、労働安全衛生法では２ｍ以上は
高所作業と定義されていることからも分かるように
万が一のことがあるとかなり危険な
高さにもなりますので
自分の頭より高い位置の木を切るような場合は
是非専門家に依頼していただきたいと思います。
その場所に応じて高所作業車を使ったり
特殊なロープワークで枝からぶら下がったり
時には隣の木に飛び移って吊るし切りしたり
知識と経験をフル活用して安全に伐採致します。
因みに今回ご依頼いただいた木ですが樹高は約１５ｍ
一見すると広い場所にあり
倒しやすいように見えますが
実際は上下に柚子の木
左右は柚子とキュウイの為の棚があり
そのままでは倒すことができません。
それなら斜め下に倒してみようと思ったのですが
写真ではよくわかりませんが
赤丸のところに用地杭が立ててあり
倒すことができなかったので
昇木を行い樹高を下げてから
柚子畑方向に倒すことにしました。
大きく切り落とすと
キュウイの棚を壊してしまうので
細かく分けて切り落とします。
体重７８ｋｇありますが
補助でロープを張ってあるので
万が一枝が折れるようなことがあっても
墜落することはありませんが
この辺りは経験が物を言うところで
例えば杉の木の枝は
結構太くても体重をかけると
簡単に折れてしまいますし
逆に樫の木の枝なんかは
下から見ている人が折れるんじゃないの？？
と心配するような枝でもなかなか折れません。
自然相手の伐採は全く同じ条件ということが
絶対にない仕事ですから
そこが大変でもあり面白くもあると感じています。
一通り枝を切り落としたらいよいよ伐倒です。
牽引具にはローププーラーを使います。
写真を撮り忘れましたがこんなやつです。
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価格:25,740円 |
普通このレベルの伐採だと
チルホールを使う人が多いと思いますが
私はローププーラーを使うことが多いです。
これのメリットはなんといっても軽いこと！！
重さは約3.5ｋｇしかありませんが
これで750ｋｇ引っ張れます。
これがどれくらいかというと
例えばチルホールで牽引能力750ｋｇというと
本体重量は倍の７ｋｇぐらいになると思います。
それプラスワイヤーロープを使いますから
セットで持っていくと１５ｋｇくらいになってしまいますので
運搬がなかなか大変ですよね。
これがローププーラーなら
チェーンソーとロープ、ローププーラー合わせても
よほど長いロープをもっていかない限り
１５ｋｇにはならないと思いますから
だいぶ機動力は上がるんじゃないでしょうか？？
７５０ｋｇじゃ牽引能力が足りないとなれば
私ならこれを２台もっていきます。
チルホールより３倍は早く引けますから
伐倒がシビアになればなるほど
こいつは活躍してくれます。
それ以上ならウインチかな？？
やっぱりウインチ最強です。高いけど
閑話休題
なんかマニアックな話になってしまいましたが
いよいよ伐倒！！
えいやっ💦
目の前で見ているとけっこう迫力あったのですが
写真だとそうでもないですね(^-^;
今回伐倒した木は高さ１５ｍ太さ４７ｃｍ
７万円で作業させていただきました。
施工後はこんな感じで整理して作業終了。
今回は地境の目印として切り株を高めに残すという
ご要望でしたので腰高で伐倒しました。
桑の木は切っても切っても
また生えてくるイメージがありますから
おそらくまた生えてくるでしょう。
こまめに切ってあげればお金をかけることなく
境木として末永く活躍してくれると思っています。
